谷沢永一(1929~)の人生論。平成7年(1995)刊。
「この平成の世に、我が国で、自分の素質を有効に活用し、悔いのない人生を送るためには、どういう風に意を用いたらよいか、それをいろいろ考えてみようというのが、本書の試みです」と後記に記されている。
著者66歳当時の率直な述懐である。巻末に「人間通になるための百冊」を付す。
人間は最終的にとことんのところ何を欲しているか。それは世に理解されることであり世に認められることである。(人間通)
野心も通常に遍在すること周知であるのに秘して表にあらわしてはいけないのである。(自負)
多少とも世に顕われるほどの者は、嫉妬の矢が全身に突き刺さると覚悟しなければならない。(嫉妬)
恋愛は一時の興奮にすぎない。結婚においては出発点の