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世界史せかいし誕生たんじょう
―モンゴル帝国から世界史を読み直した歴史試論―

 

岡田英弘(1931~)著。平成4年(1992)年5月、筑摩書房刊。

「世界史はモンゴル帝国とともに始まった」とする斬新な岡田史観の書。モンゴル帝国の出現によってヨーロッパと中国とがつながり、このことにより「世界史」が始まったとする。モンゴルの発展と伝統から世界の歴史を読み直した好著。

 世界史を可能にしたモンゴル帝国
 歴史は文化であり、それを産み出した文明がおおう地域によって、通用範囲が決まるものである。

歴史を持つ二大文明である地中海 = 西ヨーロッパ文明と中国文明は、それぞれ前五世紀と前二世紀末に固有の歴史を産み出してから、十二世紀に至るまで、それぞれの地域でそれぞれの枠組みを持った歴史を書き続けていた。

それが十三世紀のモンゴル帝国の出現によって、中国文明はモンゴル文明に呑み込まれてしまい、そのモンゴル文明は西に広がって、地中海 = 西ヨーロッパ文明と直結することになった。

これによって、二つの歴史文化は初めて接触し、全ユーラシア大陸をおおう世界史が初めて可能になったのである。(第七章 東洋史・西洋史から世界史へ)

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