鈴木
日本の諸美術、武士道、儒教、茶道、俳句等を通して禅の精神を探究している。禅そのものの入門書でもあり、また日本の伝統文化の入門書でもある。
一、禅は精神に焦点をおく結果、
二、すなわち、禅はいかなる種類の形式のなかにも精神の厳存をさぐりあてる。
三、形式の不十分、不完全なる事によって、精神がいっそう表われるとされる。形式の完全は人の注意を形式に向けやすくし、内部の真実そのものに向けがたくするからである。
四、
五、超越的な孤高、または、この「
六、孤絶とは世間的の言葉でいえは無執着ということである。
七、孤絶なる語を仏教者の使う絶対という意味に解すれは、それは最も卑しと見られている野の雑草から、自然の最高の形態といわれているものにいたるまで、森羅万象のなかに沈んでいる。(第一章 禅の予備知識)